お正月には、欠かせない食事といえば、おせち料理です。
日本では古くから、お正月には、おせち料理を食べると、一年の無病息災や豊作を願う風習があります。
今回は、
- おせち料理の由来と意味
- 日本と海外の違い
などを解説します。
おせちの由来と意味
おせち料理の由来は、諸説あります。
奈良時代に、中国から伝わったとされる説が有力です。
当時、中国では、新年には、さまざまな縁起物を使った料理を食べる風習がありました。
これが、日本にも伝わり、おせち料理の原型となったと考えられています。
なぜおせちを食べるのか?
おせちを食べる理由は、大きく分けて2つあります。
1つは、新年を迎えるにあたって、一年の無病息災や豊作を願うためです。
おせち料理には、さまざまな縁起物が使われており、それぞれに意味があります。例えば、
- 伊達巻:長寿
- 数の子:子孫繁栄
- 紅白なます:男女の幸せ
- 黒豆:魔除け
- 昆布:長寿
- 栗きんとん:金運
などです。
これらの縁起物を食べることで、新年を迎えるにあたって、良いことがたくさん起こるのではないかと願うのです。
もう1つは、新年の家族の団らんを楽しむためです。
おせち料理は、重箱に詰めて、家族や親せきと囲んで食べるのが一般的です。おせち料理を食べながら、家族や親せきと会話をしたり、笑い合ったりすることで、新年の幸せを分かち合うのです。
子どもにわかりやすく説明するポイントは、
- 縁起物が使われていること
- 家族で食べる大切さ
の2点です。
例えば、
- 「おせち料理には、長寿や子孫繁栄、男女の幸せなど、いろいろな願いが込められているんだよ。だから、おせち料理を食べると、一年が幸せになるんだよ。」
- 「おせち料理は、家族や親せきと一緒に食べるものなんだ。だから、おせち料理を食べながら、家族や親せきと会話をしたり、笑い合ったりして、新年の幸せを分かち合おうね。」
などのように説明するとよいでしょう。
おせちの具材の意味
おせち料理には、さまざまな縁起物が使われています。
それぞれに意味があります。
一覧表
具材 | 意味 |
---|---|
焼き物 | 火の神様を祀る |
伊達巻 | 長寿 |
栗きんとん | 金運 |
黒豆 | 魔除け |
昆布 | 長寿 |
煮物 | 水の神様を祀る |
数の子 | 子孫繁栄 |
紅白なます | 男女の幸せ |
田作り | 豊作 |
海老 | 長寿 |
酢の物 | 海の神様を祀る |
酢の物 | 海の神様を祀る |
数の子酢 | 子孫繁栄 |
数の子ご飯 | 豊作 |
なお、具材の意味は、地域や家庭によって異なる場合もあります。
日本と海外の違い
日本と海外のおせち料理には、いくつかの違いがあります。
- 日本のおせち料理は、主に魚介類や野菜を使った料理が多いのに対し、海外のおせち料理は、肉や乳製品を使った料理が多い。
- 日本のおせち料理は、基本的には、ご飯とおかずを詰め込んだ重箱に盛り付けるのに対し、海外のおせち料理は、ケーキやサラダなどの西洋料理が中心である。
おせちの詰め方と段数の違い
おせち料理は、重箱に詰め込んで、食べる前に飾り付けをするのが一般的です。
重箱の段数には、それぞれ意味があり、
- 1段:一の重:祝い事
- 2段:二の重:円満
- 3段:三の重:よろこび
などと呼ばれています。
おせちの食材の由来と意味
おせち料理に使われる食材には、それぞれに由来と意味があります。
- 焼き物:火の神様を祀る
- 煮物:水の神様を祀る
- 酢の物:海の神様を祀る
などです。
焼き物のおせちの意味
焼き物のおせちには、伊達巻、栗きんとん、黒豆、昆布などがあります。
- 伊達巻:長寿
- 栗きんとん:金運
- 黒豆:魔除け
- 昆布:長寿
などです。
煮物のおせちの意味
煮物のおせちには、数の子、紅白なます、田作り、海老などがあります。
- 数の子:子孫繁栄
- 紅白なます:男女の幸せ
- 田作り:豊作
- 海老:長寿
などです。
酢の物のおせちの意味
酢の物のおせちには、酢の物、数の子酢、数の子ご飯などがあります。
- 酢の物:海の神様を祀る
- 数の子酢:子孫繁栄
- 数の子ご飯:豊作
などです。
おせちの正しい食べ方
おせち料理は、元日の朝に、家族や親せきと囲んで食べるのが一般的です。
おせち料理を食べるときは、
- 箸を使う
- 料理の順番は関係ない
- 残さず食べる
など、マナーを守って食べましょう。