初めて付き合った人と結婚する。
それは、まるでドラマや映画のようなロマンチックな響きがあります。
純粋な出会いから始まり、共に成長し、やがて永遠の愛を誓う。
そんな理想を思い描く男性は少なくないでしょう。
しかし、その甘い響きの裏には、現実的な困難が潜んでいることをご存知でしょうか。
僕自身、高校時代から交際をスタートさせ、23歳で初めて付き合った彼女と結婚しました。
順風満帆に見えた結婚生活でした。
しかし、わずか数ヶ月で離婚を決断することに。
まさか自分が、そんな経験をするとは夢にも思っていませんでした。
「初めて付き合った人と結婚するのは難しい」と感じているあなたも、きっと心の中で同じような不安を抱えているかもしれません。
この記事では、僕自身のリアルな体験談を交えながら、
- なぜ初めての相手との結婚が難しいと感じられやすいのか
- そして、あなたが後悔しないために今すぐ考えるべきこと
- 社会人になってからの恋愛で重要になる価値観の変化
について深く掘り下げていきます。
今のあなたの環境や状況と照らし合わせながら、じっくりと読み進めてみてください。
初めて付き合った人と結婚するのは本当に難しいのか?僕の体験談から見る現実

「初めて付き合った人と結婚するのは難しい」という声は、決して珍しくありません。
なぜそう言われるのでしょうか。
僕の経験が、その問いの一つの答えになるかもしれません。
僕は高校時代に彼女と出会い、そのまま交際を続けました。
お互いにとって初めての恋愛でした。
何もかもが新鮮でした。
純粋に相手を大切に思う気持ちで溢れていました。
お互い学校を卒業し、社会人になって間もない23歳の時、僕たちは結婚を決意しました。
初めて付き合った相手との結婚。
周囲からは「素敵だね」「一途だね」と祝福され、僕自身もこの上ない幸せを感じていました。
しかし、新婚生活が始まって数ヶ月が経った頃から、徐々に違和感が生まれ始めました。
それは、学生時代には見えなかった現実の壁です。
お互いの価値観のズレでした。
結局、僕たちは数ヶ月で離婚という道を選ぶことになります。
この経験を通して、僕は「初めて付き合った人と結婚すること」の難しさを痛感しました。
学生時代の恋愛と社会人の恋愛:結婚観はこうも変わる

なぜ、学生時代からの純粋な愛情が、社会人になってからの結婚生活で壁にぶつかってしまったのでしょうか。
僕の経験から、学生時代と社会人での恋愛における「意味」と「価値観」の大きな違いを分析します。
学生時代の恋愛:経験と成長の場
学生時代の恋愛は、良くも悪くも「社会的な責任」や「現実的な生活設計」をほとんど伴いません。
主な目的は「一緒にいることそのもの」であります。
感情や感覚を重視する傾向があります。
主なモチベーション
- 好きという感情
- 青春の共有
- 初めての経験
- 友達との話題。
価値観の優先順位
- 「楽しさ」
- 「共感」
- 「共有できる時間」
が中心。
将来への視点
具体的な生活設計よりも「なんとなくずっと一緒にいられたらいいな」といった漠然とした希望。
衝突の乗り越え方
時間的余裕があるため、感情的な話し合いや、自然な気持ちの落ち着きで解決することも多い。
僕たちも、学生時代はデートの場所や今日の夕飯といった目の前のことに夢中で、将来の具体的な生活設計について深く話し合うことはほとんどありませんでした。
それが普通だと感じていたのです。
社会人の恋愛・結婚:責任と生活設計の現実
しかし、社会人になると恋愛は一変します。
特に結婚となれば、単なる感情だけでなく、現実的な問題が山積します。
主なモチベーション
将来を共にするパートナー選びます。
安定した生活基盤の構築、家族としての責任。
価値観の優先順位
- 「金銭感覚」
- 「仕事への理解」
- 「家事分担」
- 「子育て観」
- 「親族との付き合い方」
- 「将来設計」
など、より現実的で具体的な要素が重要になる。
将来への視点
- 数十年先のライフプラン
- 貯蓄
- 住居
- キャリア
といった長期的な視点でのすり合わせが必須。
衝突の乗り越え方
感情論だけでは解決せず、論理的な話し合いと妥協点を見つける能力が求められる。
時間的な制約も大きい。
僕の場合、結婚してから初めて、金銭感覚の違いや家事分担への考え方の違いが浮き彫りになりました。
学生時代は全く気にならなかった「貯金に対する意識」や「休日の過ごし方」が、社会人としての責任を背負う中で、大きな衝突の原因となっていったのです。
後悔しないために:今すぐ考えるべきことと確認すべき価値観

僕のように後悔しないためにも、「初めて付き合った人と結婚」を考えているあなたが、今の自分の環境や状況と照らし合わせてじっくり考えるべきポイントを具体的に解説します。
金銭感覚のすり合わせ
夫婦生活の基盤となるのがお金です。
- 貯蓄への意識: どれくらいのペースで貯金したいか、何のために貯めるのか。
- 消費行動: 何にお金をかけるのか、無駄遣いの基準は何か。
- 家計管理: 誰が管理するのか、お小遣いはどうするか。
- 僕の体験談: 僕がお金を計画的に貯めたいタイプだったのに対し、元配偶者は「今を楽しむこと」を優先するタイプでした。学生時代は割り勘で済んだことも、結婚して家計が一つになると、このズレがストレスになりました。
仕事への理解とキャリア観
社会人として、仕事は生活の大部分を占めます。
- お互いの仕事への理解: 残業や休日出勤への理解、転勤の可能性。
- キャリアプラン: 将来的な働き方、転職の可能性。
- 育児と仕事の両立: 子供ができた場合の働き方。
- 僕の体験談: 僕の仕事が忙しくなると、元配偶者との時間も減り、不満が募りました。お互いの仕事への理解が不十分だったと反省しています。
家事分担と生活習慣
日々の生活の質を左右する重要なポイントです。
- 家事の分担: 誰が何をどれくらいやるのか。
- 生活リズム: 朝型か夜型か、休日の過ごし方。
- 衛生観念: 掃除の頻度や物の整理整頓への考え方。
- 僕の体験談: 学生時代は実家暮らしで家事をほとんどせず、結婚後もその延長で考えていた部分がありました。家事の分担について具体的なルールを決めず、どちらかに負担が偏ってしまったことが離婚の一因となりました。
子育て観と将来設計
結婚を考えるなら、子供を持つか持たないか、持つならどのように育てたいか、という視点は必須です。
- 子供の有無: 欲しいか、いつ頃欲しいか。
- 教育方針: どのような教育を受けさせたいか。
- 親族との関係: お互いの家族との付き合い方、介護などの可能性。
- 僕の体験談: 結婚前は「子供は欲しいね」と漠然と話していましたが、具体的にいつ、どのように育てるかといった深い話はしていませんでした。それがもし、夫婦になってからズレていたら、さらに大きな問題になっていたかもしれません。
コミュニケーションの質
問題が起きた時にどう話し合うか、普段からどれだけ本音で話せているかは最も重要です。
- 意見の対立時の対応: 冷静に話し合えるか、感情的にならないか。
- 不満の伝え方: 相手を傷つけずに伝えることができるか。
- 感謝の表現: 日常的に感謝を伝えられているか。
- 僕の体験談: 学生時代は「察する」ことで乗り越えられたことも、社会人になってからは多忙な中で「言葉にしないと伝わらない」という壁にぶつかりました。
初めての相手と結婚する男性が後悔しないために
僕の苦い経験を教訓に、あなたが後悔しないための具体的な行動を提案します。
- 「お互いの当たり前」を言語化する: 学生時代には感覚で理解し合えていたことも、社会人になったら言語化してすり合わせましょう。金銭感覚、家事分担、休日の過ごし方など、些細なことでも話し合う癖をつける。
- 将来設計を具体的に話し合う: ライフプラン、キャリアプラン、子育て観、老後の生活まで、具体的な数字や時期を交えて話し合ってみる。お互いの理想をすり合わせ、現実的な目標設定ができるか確認する。
- 「もしも」の状況を想定して話し合う: 「もしどちらかが病気になったら?」「もし仕事が忙しくなったら?」「もし親の介護が必要になったら?」といった、現実的な困難に直面した時の対応を事前に話し合う。
- 第三者の意見を聞く: 信頼できる既婚者の友人や家族に相談してみるのも良いでしょう。客観的な視点からのアドバイスは、見落としがちな点に気づかせてくれます。
- お互いの自立を促す: 学生時代とは異なり、社会人としての自立は重要です。相手に依存しすぎず、それぞれが自分の時間や空間を持つことも、健全な関係を築く上で必要不可欠です。
大切なのは「今」を見つめ「未来」を描くこと
「初めて付き合った人と結婚」という選択は、決して悪いものではありません。
しかし、そこに潜む困難を知り、真剣に向き合うことが後悔しない結婚への第一歩です。
僕の経験から言えるのは、学生時代の感情だけで突き進むのではなく、社会人としての現実的な視点と、お互いの価値観の深い部分を時間をかけてすり合わせる重要性です。
- 今の自分の環境や状況
- そして将来に対するお互いのビジョン
を、冷静に、そして真剣に話し合ってみてください。
もし不安や疑問を感じたら、それは立ち止まって考えるべきサインです。
あなたの恋愛が、後悔のない幸せな結婚へと繋がることを心から願っています。