- 「プロポーズは無事済んだ!」
- 「いよいよ結婚式の準備だ!」
と浮かれつつも、「まずは何から始めたらいいんだろう…?」と、最初の一歩でつまずいていませんか?
多くのカップルが最初に直面し、そして最も頭を悩ませるのが、まさに結婚式会場選びです。
一生に一度の大切な日だからこそ、理想の会場で最高の結婚式を挙げたいですよね。
でも、膨大な数の式場から自分たちにぴったりの場所を見つけるのは至難の業。
- ネットの情報だけではわからないこと
- 見学でチェックすべきポイント
- そして後悔しないための契約時の注意点
など、知っておくべきことが山ほどあります。
今回の記事では、結婚式会場選びを「会場探しから契約まで」のステップに沿って、徹底的に解説します。
- ブライダルフェアの活用術
- 見学時に確認すべきこと
- 見積もりの見方
- 賢い交渉術
まで、あなたが理想の結婚式場と出会い、後悔なく契約するためのすべてをお伝えします。
さあ、私たちと一緒に、最高の結婚式会場を見つける旅に出かけましょう!
結婚式会場選びの第一歩
まずは、会場選びを始める前にカップルで話し合っておきたい基本的なことから見ていきましょう。
ここをしっかり決めておくと、その後の会場探しがスムーズに進みますよ。
二人の希望をすり合わせる
結婚式は二人のものですが、それぞれが抱く理想のイメージは意外と違うこともあります。
まずは、お互いの希望をじっくりと話し合ってみましょう。
どんな結婚式にしたい?
- 時期: 春、夏、秋、冬、どの季節に挙げたいですか?人気の時期は早めの予約が必要です。
- 春(3月~5月): 気候が穏やかで人気が高い。桜や新緑が美しい。
- 夏(6月~8月): 費用が抑えられる傾向。リゾート婚やナイトウェディングも人気。
- 秋(9月~11月): 気候が良く人気が高い。紅葉が美しい。
- 冬(12月~2月): シーズンオフで費用が抑えやすい。クリスマスやバレンタインなどイベントに合わせることも。
- テーマ・雰囲気: アットホーム、ゴージャス、カジュアル、和風、海外風など、どんな雰囲気をイメージしていますか?
- アットホーム: 少人数で家族や親しい友人とゆっくり過ごしたい。
- ゴージャス: 盛大にゲストをおもてなししたい。
- カジュアル: 肩ひじ張らず、ゲストと一緒に楽しみたい。
- 和風: 日本の伝統を重んじ、厳かに式を挙げたい。
- 海外風: 映画に出てくるようなロマンチックな雰囲気に憧れる。
- 形式: 教会式、人前式、神前式、仏前式など、どのようなスタイルで挙げたいですか?
- 教会式: チャペルで牧師(神父)を招き、キリスト教の儀式に則って行う。
- 人前式: ゲストの前で結婚を誓う自由な形式。場所の制約が少ない。
- 神前式: 神社や専門の式場で、神道の儀式に則って行う。
- 仏前式: 仏様やご先祖様に結婚を報告する形式。

招待人数とゲスト層を想定
- 人数: 大体の招待人数を把握しましょう。少人数なのか、大人数なのかで選べる会場のタイプが変わってきます。
- 少人数(~30名程度): レストランウェディング、専門式場の少人数プランなど。
- 中人数(30~80名程度): ホテル、専門式場、ゲストハウスなど。
- 大人数(80名~): 大規模なホテル、専門式場など。
- ゲスト層: 親族、会社関係、友人など、ゲストの年齢層や顔ぶれによって、会場の雰囲気や設備(バリアフリー、授乳室など)のニーズも変わります。
予算の目安を決める
結婚式にかける費用の大まかな上限を決めましょう。両家からの援助がある場合は、事前に確認しておくことが大切です。
- 自己資金: 二人の貯蓄からどれくらい出せるかを計算します。
- ご祝儀: 招待人数とゲスト層から、ご祝儀でどれくらいの収入が見込めるかを概算します。
- 親からの援助: 両親からの援助がある場合は、その金額や出し方(一時金か、都度負担か)などを確認しましょう。
- 予算の相場: 一般的に、結婚式の平均費用は300万~400万円程度と言われますが、地域や規模によって大きく変動します。

結婚式場の種類を知る
結婚式場と一口に言っても、様々なタイプがあります。
それぞれの特徴を理解し、二人の希望に合った種類を選びましょう。
ホテルウェディング
宿泊施設を併設したホテルで行う結婚式。
- 特徴:
- メリット:
- アクセスの良い場所が多い。
- 遠方からのゲストの宿泊も手配しやすい。
- 付帯設備(美容室、更衣室、授乳室など)が充実している。
- スタッフのサービスレベルが高い。
- 格式が高く、幅広いゲスト層に対応できる。
- 結婚記念日などに訪れやすい。
- デメリット:
- プライベート感が少ない場合がある。
- 貸し切りではないため、他の宿泊客とすれ違うことも。
- 費用が高めになる傾向がある。
- メリット:
- おすすめのカップル:
- 遠方からのゲストが多い。
- 格式を重視したい。
- 幅広い年齢層のゲストを招く。
- 結婚式後も同じ場所を訪れて思い出に浸りたい。

ゲストハウスウェディング
一軒家を貸し切りにして行う結婚式。
- 特徴:
- メリット:
- 一軒家を貸し切りにできるため、プライベート感が非常に高い。
- 自由な演出が可能で、オリジナリティを出しやすい。
- 専属のウェディングプランナーが担当し、きめ細やかなサポートを受けられる。
- ガーデンウェディングやデザートビュッフェなど、開放的な演出ができる。
- デメリット:
- 費用が高めになる傾向がある。
- 立地によってはアクセスが不便な場合も。
- 天候に左右される演出(ガーデンなど)もある。
- メリット:
- おすすめのカップル:
- オリジナリティあふれる結婚式にしたい。
- プライベート感を重視したい。
- ゲストとの距離を近く感じたい。
- アットホームな雰囲気を好む。

専門式場ウェディング
結婚式のために作られた専門の施設で行う結婚式。
- 特徴:
- メリット:
- 結婚式のノウハウが豊富で、安心して任せられる。
- チャペルや披露宴会場、待合室など、結婚式に必要な設備がすべて揃っている。
- 様々なスタイルの会場から選べる。
- ドレスショップやフラワーショップなどが併設されていることが多い。
- デメリット:
- 他のカップルと時間が重なることがある。
- 自由な演出がしにくい場合がある。
- 立地によってはアクセスが不便な場合も。
- メリット:
- おすすめのカップル:
- 結婚式の準備をスムーズに進めたい。
- 伝統的な結婚式を挙げたい。
- 豊富な設備やサービスを重視したい。
- 複数の会場タイプから選びたい。

レストランウェディング
レストランを貸し切りにして行う結婚式。
- 特徴:
- メリット:
- 料理にこだわりたいカップルに最適。
- アットホームな雰囲気で、ゲストとの距離が近い。
- 費用が比較的抑えられる傾向がある。
- 貸し切りにできるため、プライベート感も出せる。
- デメリット:
- 会場の規模が小さめなことが多い。
- 本格的なチャペルや待合室がない場合がある。
- 結婚式専門のスタッフが少ない場合も。
- メリット:
- おすすめのカップル:
- 料理でゲストをもてなしたい。
- アットホームな雰囲気で少人数婚をしたい。
- 費用を抑えたい。

その他のタイプ
- ハウスウェディング: ゲストハウスに似ているが、より自由度が高く、オーダーメイド感が強い場合が多い。
- 二次会会場: 二次会専門の会場。カジュアルなパーティー形式が多い。
- リゾートウェディング: ハワイや沖縄など、リゾート地で行う結婚式。挙式と新婚旅行を兼ねるカップルが多い。
- 少人数ウェディング専門会場: 大人数での挙式・披露宴は考えておらず、親族や親しい友人のみでアットホームな式を挙げたいカップル向け。

ブライダルフェアを賢く活用しよう
会場の種類やイメージがある程度固まったら、いよいよブライダルフェアに参加してみましょう。
ブライダルフェアは、会場の雰囲気やサービスを直接体験できる絶好のチャンスです。
ブライダルフェアの種類と選び方
ブライダルフェアには様々なタイプがあるので、目的に合わせて選びましょう。
総合ブライダルフェア
模擬挙式、模擬披露宴、試食会、ドレス試着など、様々な体験が一度にできる大規模なフェア。
- メリット:
- 結婚式のイメージを総合的に掴める。
- 多くの体験ができるため、満足度が高い。
- 会場の魅力を一度に深く知れる。
- デメリット:
- 時間がかかる(半日~一日がかり)。
- 人気があるため、予約が取りにくい場合がある。
- 疲れてしまうことも。
- おすすめのカップル:
- 結婚式のイメージがまだ固まっていない。
- 具体的な結婚式の雰囲気を体験したい。
- 時間がある。

試食会メインのフェア
実際に披露宴で提供される料理を試食できるフェア。
- メリット:
- 料理の味やボリュームを確かめられる。
- おもてなしの重要な要素である料理をじっくり検討できる。
- デメリット:
- 試食がないフェアもあるため、事前に確認が必要。
- 人気があるため、予約がすぐに埋まることも。
- おすすめのカップル:
- 料理にこだわりたい。
- ゲストへのおもてなしを重視したい。

ドレス試着会メインのフェア
ウェディングドレスや和装を実際に試着できるフェア。
- メリット:
- 実際にドレスを着用してイメージを掴める。
- 会場との相性も確認できる。
- デメリット:
- 全てのドレスが試着できるわけではない。
- 予約が必須。
- おすすめのカップル:
- ドレスのイメージを具体的にしたい。
- 自分の体型に合うドレスを知りたい。

相談会メインのフェア
プランナーと個別に相談できるフェア。
- メリット:
- 具体的な悩みや疑問を相談できる。
- 見積もりやプランについて詳しく聞ける。
- デメリット:
- 模擬挙式や試食がないことが多い。
- おすすめのカップル:
- 具体的な質問がある。
- 複数の会場を比較検討したい。

ブライダルフェア予約のコツ
- 結婚式場の情報サイトを活用: ゼクシィやみんなのウェディングなど、結婚式場の情報サイトから予約すると、特典が付くことが多いです。
- 早めの予約: 土日や人気のフェアはすぐに埋まるので、早めに予約しましょう。
- 候補を絞ってから: やみくもに予約せず、ある程度会場のタイプやエリアを絞ってから予約すると効率的です。
- 訪問件数の目安: 一般的には、3~5件程度の会場を見学するのがおすすめです。多すぎると迷ってしまいます。

会場見学でチェックすべきポイント
いよいよ本番の会場見学です!「見るべきポイントが多すぎて、何に注目したらいいか分からない…」
とならないように、事前にチェックリストを作っておくと安心ですよ。
式場全体・設備のチェック
挙式会場(チャペル・神殿など)
- 雰囲気: 写真と実際の雰囲気は大きく違うことがあります。光の入り方、天井の高さ、バージンロードの長さや材質、祭壇のデザインなどを確認しましょう。
- 収容人数: 招待人数に対して広すぎないか、狭すぎないか。ゲスト全員が着席できるか。
- 付帯設備: 聖歌隊やオルガン、パイプオルガンなどの有無。挙式中の演出(シャボン玉、フラワーシャワーなど)が可能か。
- 移動動線: 挙式会場から披露宴会場への移動はスムーズか。雨天時の動線も確認しましょう。


披露宴会場
- 雰囲気・内装: 広さ、天井の高さ、窓からの景色、壁や床の素材、照明などを確認しましょう。二人のイメージに合っているか。
- 収容人数: 挙式会場と同様に、招待人数に対して適切な広さか。テーブルの配置パターンも確認。
- 設備: 音響、照明、スクリーン、プロジェクターなどの有無と性能。高砂からの見え方もチェック。
- 新郎新婦の控え室: 広さ、設備(メイクスペース、トイレ、ソファなど)が十分か。
- ゲストの待合室・更衣室: 広さ、清潔感、アメニティの有無。遠方からのゲストが多い場合は、着替えスペースの有無も重要です。
- 喫煙所: 喫煙者のゲストがいる場合は、場所と設備を確認。
- バリアフリー: 車椅子のゲストや高齢のゲストがいる場合は、エレベーターやスロープの有無、段差の少なさなどを確認。
- 授乳室・オムツ替えスペース: お子さん連れのゲストが多い場合は、これらの設備があるか確認しましょう。


料理・ドリンクのチェック
- 試食の有無: ブライダルフェアで試食できるか、できない場合は別途試食会があるか確認。
- メニューの内容: 和洋折衷、フレンチ、日本料理など、どんなジャンルがあるか。アレルギー対応や、お子様メニューの有無。
- ドリンクの種類: 飲み放題のプランに含まれるドリンクの種類(アルコール、ソフトドリンク)と、持ち込みの可否。
- サービススタッフ: 料理を提供するスタッフの人数やサービスレベル。

アクセス・立地のチェック
- 最寄駅からのアクセス: 駅から徒歩圏内か、シャトルバスがあるか、タクシーチケットの有無など。
- 駐車場: 自家用車で来るゲストのために、駐車場の有無、台数、料金を確認。
- 周辺環境: 騒がしくないか、景色はどうかなど。

スタッフ・サービスのチェック
- プランナーの対応:
- 丁寧で親身になってくれるか。
- 質問に対して的確に答えてくれるか。
- 二人の希望をしっかり聞き、寄り添ってくれるか。
- 押し売り感がないか。
- 他のスタッフの対応:
- 会場ですれ違うスタッフの挨拶や態度。
- 会場全体の活気や雰囲気。

契約に関するチェック
- 見積もりの内訳: 何が含まれていて、何が含まれていないのか、詳細をしっかり確認しましょう。持ち込み料など、後から追加でかかる費用がないか。
- キャンセルポリシー: 万が一、キャンセルや日程変更が必要になった場合の費用を確認。
- 支払い方法: 頭金、中間金、最終金のタイミングや支払い方法(現金、カード、振込など)。
- 仮予約・本契約: 仮予約の期間や条件、本契約後の変更・キャンセル規定を確認。

見積もりの見方と交渉術
会場見学後にもらう見積もりは、会場選びの最終判断に大きく影響します。
安易に「安い」と飛びつかず、内容をしっかり理解して、賢く交渉することが大切です。
見積もりの基礎知識
- 「最低限の見積もり」であると認識する: 最初にもらう見積もりは、**「初期見積もり」**と呼ばれ、あくまで最低限の項目しか含まれていないことが多いです。ここから、ドレスの差額、料理のランクアップ、演出の追加などでどんどん費用が上がっていくことを念頭に置きましょう。
- 項目と単価をチェック: 各項目に何が含まれていて、単価はいくらなのかを細かく確認しましょう。
- 含まれているもの:
- 挙式料
- 会場使用料
- 衣装(基本プランに含まれるもの)
- 料理・ドリンク(基本プラン)
- ブーケ・装花(基本プラン)
- 司会者
- 音響・照明
- 引出物・引菓子(基本プラン)
- 写真・映像(基本プラン)
- ペーパーアイテム(基本プラン)
- ウェディングケーキ
- サービス料
- 消費税
- 含まれていないことが多いもの(追加費用が発生しやすいもの):
- 衣装の差額(特にウェディングドレスやカラードレス)
- 料理・ドリンクのランクアップ
- ブーケ・装花のグレードアップ
- 写真・映像のアルバムやデータ追加、エンドロール
- ペーパーアイテムのオリジナル制作費
- ウェルカムスペースの装飾
- 介添人、メイクさんの追加
- 持ち込み料(ドレス、カメラマン、引き出物など)
- 遠方からのゲストへの交通費・宿泊費
- 新郎新婦の美容・エステ
- 二次会費用
- 含まれているもの:
- 人数変動による料金の変化: 招待人数が増減した場合に、費用がどのように変わるかを確認しましょう。

賢い交渉術
「値引き交渉なんて…」と思うかもしれませんが、賢く交渉することで費用を抑えられる可能性があります。
交渉のタイミング
見学当日
当日契約特典などがある場合が多いですが、焦って契約せず、一旦持ち帰って検討する姿勢を見せましょう。
複数の会場を比較検討した後
他の会場の見積もりを参考にしながら、「〇〇(別の式場)ではこのプランで〇〇円だったのですが…」と具体的に交渉すると効果的です。
交渉のポイント
- 希望するオプションの追加: 「〇〇の演出をどうしても入れたいのですが、予算が厳しくて…」と、希望するオプションの追加費用を交渉してみましょう。
- 持ち込み料の交渉: ドレスやカメラマンなど、持ち込みたいものがある場合は、持ち込み料の減額や無料化を交渉してみましょう。
- 特典の追加: 「もう少し特典をつけていただくことは可能ですか?」と、遠慮なく聞いてみましょう。
- 具体的な特典例:
- ウェディングケーキのランクアップ
- ドリンクのグレードアップ
- 装花の追加
- 送迎バスの手配
- 宿泊優待
- エステやエステ優待
- 引出物割引
- 写真や映像のデータ追加
- 具体的な特典例:
- 平日の利用やオフシーズン: 時期や曜日によっては、割引が適用されることがあります。「平日やオフシーズンなら、もう少しお安くなりますか?」と尋ねてみましょう。
- 即決はしない: 焦って契約せず、「他の会場も見てから検討したいので、一度持ち帰らせてください」と伝え、時間を置きましょう。本当に決めたい会場であれば、後日連絡して交渉することも可能です。
- 担当プランナーとの信頼関係: 無理な交渉はせず、担当プランナーとの信頼関係を築きながら、建設的な話し合いを心がけましょう。

契約前の最終確認と注意点
「ここだ!」という会場が見つかったら、いよいよ契約です。
しかし、契約書にサインする前にもう一度、最終確認を怠らないようにしましょう。
契約書の内容を徹底確認
契約書は、結婚式に関する重要な取り決めが書かれたものです。
隅々まで読み込み、疑問点は必ず解消しておきましょう。
契約書チェックリスト
- 日付・時間: 挙式・披露宴の日程、開始時間、終了時間、最終撤収時間などが正確か。
- 会場名・利用場所: チャペルや披露宴会場の名称、具体的な利用範囲(ガーデン、待合室など)が明記されているか。
- 金額と内訳: 見積もり通りの金額か、追加費用が発生する可能性のある項目(持ち込み料など)が明記されているか。
- 税金の表示: 消費税が含まれているか、別途か。サービス料の表示も確認。
- 最低保証料金: 招待人数が想定より少なかった場合に適用される最低保証料金の有無と金額。
- 支払い条件: 頭金、中間金、残金の支払い期日と支払い方法(現金、振込、クレジットカードなど)。
- キャンセルポリシー: 最も重要な項目の一つです。キャンセル料が発生する時期と金額、その算出方法を明確に理解しておきましょう。
- キャンセルのタイミングによる料率: 何日前までなら無料、何日前から何%、直前だと全額など、細かく規定されていることが多いです。
- 延期の場合: 延期の場合もキャンセル料が発生するのか、その場合の手数料はどうか。
- 担当者: 契約時の担当者名が明記されているか。
- オプション: 契約書に記載のないオプション(ドレス、料理のランクアップなど)についても、後からトラブルにならないよう、口頭での約束だけでなく書面で確認できるか。
- 持ち込み規定: 持ち込み可能なものと不可能なもの、持ち込み料が発生するかどうかを再確認。
- 契約変更・解約: 契約内容を変更したり、解約したりする場合の手続き方法。

不明点は必ず質問する
- 「これくらい大丈夫だろう」
- 「後で聞けばいいか」
曖昧なまま契約するのは絶対にやめましょう。
どんな些細なことでも、疑問に思ったらその場で担当プランナーに質問してください。
明確な回答を得ることが大切です。
質問する際のヒント
- メモを取る: 質問と回答をその場でメモしておきましょう。後から見返せるように。
- 書面で回答をもらう: 口頭での約束だけでなく、重要なことは見積もり書や契約書に追記してもらうか、別途書面で回答をもらうように依頼しましょう。
- 納得いくまで確認: 納得がいかないまま契約を進めないこと。焦らず、時間をかけて確認しましょう。

一度持ち帰って冷静に考える
ブライダルフェア当日に契約を促されることはよくあります。
しかし、その場で即決せず、一度持ち帰って冷静に考える時間を持つことが非常に重要です。
持ち帰って考えるべきこと
比較検討
他の会場と改めて比較しましょう。
本当にここがベストな選択なのかを冷静に判断しましょう。
家族と相談
両親や家族に相談する機会を設けましょう。
特に費用面や、両家の意向が関わる場合は必須です。
費用シミュレーション
具体的なアイテムや演出を加えた場合。
最終的な費用をシミュレーションしてみましょう。
二人の気持ち
- 感情的になっていないか
- 後悔しないか
- 最終的に二人の気持ちが本当に固まっているか
を確認しましょう。

契約後の流れと後悔しないための心構え
無事に契約を済ませたら、いよいよ本格的な結婚式の準備がスタートします。
契約後も後悔しないために、知っておきたいことと心構えをお伝えします。
担当プランナーとの打ち合わせ
契約後は、専属のウェディングプランナーとの本格的な打ち合わせが始まります。
打ち合わせで決めること
- 具体的なスケジュール: 挙式までの大まかなスケジュールを共有し、今後の打ち合わせの頻度や内容を確認します。
- 招待状: デザイン、発送時期、ゲストリストの作成など。
- 衣装: ドレスやタキシード、和装の試着、決定。
- 料理・ドリンク: コース内容の決定、アレルギー対応、ドリンクプラン。
- 装花・ブーケ: 会場装飾のテーマ、ブーケのデザイン。
- 引出物・引菓子: ゲスト層に合わせた品物の選定。
- 写真・映像: カメラマン、ビデオグラファーの選定、撮影内容。
- 演出: 披露宴での演出、BGM、余興など。
- 司会者・ヘアメイク: 担当者の決定。

後悔しないための心構え
結婚準備は楽しいものですが、時には意見の食い違いや準備の大変さに直面することもあります。
柔軟な姿勢を持つ
予算オーバーの可能性
当初の予算より費用が膨らむことはよくあります。
優先順位をつけておきましょう。
削れるところは削るなど、柔軟な姿勢で対応しましょう。
意見の食い違い
カップルの間で意見が食い違うこともあります。
お互いの意見を尊重しましょう。
妥協点を見つけることが大切です。
完璧を目指しすぎない
完璧な結婚式を目指しすぎると、かえってストレスになってしまいます。
「少しくらいは…」と肩の力を抜くことも大切です。

楽しむ気持ちを忘れない
結婚準備は大変なこともありますが、二人の絆を深める貴重な時間でもあります。
デート気分で楽しむ
- 打ち合わせ
- 試着
どちらも、二人のデートの一つだと考えて楽しみましょう。
記念撮影
- 試着中
- 準備の合間
どちらでも写真を撮って、思い出を残しましょう。
感謝の気持ち
準備を手伝ってくれる家族や友人、そして何よりパートナーに、常に感謝の気持ちを伝えましょう。

補足情報:結婚式会場選びの豆知識
ここでは、会場選びに関するさらに役立つ情報や、知っておくと便利な豆知識をご紹介します。
結婚式の平均費用と費用を抑えるポイント
結婚式の費用は、
- 地域
- 店舗やホテルの規模
- 招待人数
- 選ぶアイテムや演出
によって大きく異なります。
全国平均で約300万円~400万円程度と言われています。
費用を抑えるポイント
- 日取り:
- オフシーズン: 1月、2月、7月、8月は比較的費用が抑えやすい時期です。
- 仏滅: 縁起を気にしないのであれば、仏滅の日は割引がある場合があります。
- 平日婚: 土日祝日よりも費用が抑えられます。
- ナイトウェディング: 夜の時間帯は、日中よりもお得なプランがあることがあります。
- 招待人数: 人数が少ないほど、一人当たりの費用は高くなる傾向がありますが、総額は抑えられます。
- アイテムの持ち込み:
- ドレス: 提携外のドレスショップを利用したり、セカンドオーナーになったりする。
- ペーパーアイテム: DIYしたり、外部業者に依頼したりする。
- カメラマン・ビデオグラファー: 外部のフリーランスカメラマンに依頼する。
- 手作り: ウェルカムボード、席札、プロフィールムービーなどを手作りする。
- 装花: 季節の花材を使ったり、ボリュームを抑えたりする。
- ブライダルエステ: 自分でできる範囲で行うか、クーポンやキャンペーンを利用する。

結婚式までの期間と準備期間の目安
結婚式を挙げるまでの期間は、カップルによって様々です。
一般的には半年~1年半前から準備を始めるのが理想的です。
私も半年ほどの時間を要しました。
準備期間の目安(一般的な流れ)
- 1年前~10ヶ月前:
- 情報収集、イメージ固め: 雑誌やSNSで情報収集し、二人の希望をすり合わせる。
- ブライダルフェア参加: 気になる会場を見学し、比較検討する。
- 会場決定・仮予約・契約: 理想の会場を決定し、本契約へ。
- 招待人数リストアップ: 大まかな招待人数を確定させる。
- 8ヶ月前~6ヶ月前:
- 招待状作成・発送: デザイン決定、宛名書き、投函。
- 衣装選び: ドレスやタキシードの試着、決定。
- 指輪選び: 結婚指輪の購入。
- 前撮り: 希望する場合はこの時期に実施。
- 5ヶ月前~3ヶ月前:
- 料理・ドリンク決定: ゲストへの試食会に参加し、決定。
- 装花・ブーケ決定: 会場装飾のテーマやデザインを決定。
- 引出物・引菓子決定: ゲスト層に合わせて選定。
- 司会者・カメラマン・ビデオグラファー決定: 希望があれば指名する。
- 2ヶ月前~1ヶ月前:
- 進行・演出の決定: 披露宴のプログラム、BGM、余興など。
- 席次表作成: 最終的なゲストリストに基づき作成。
- 美容・エステ: 最終的な調整。
- 2週間前~当日:
- 最終打ち合わせ: 最終確認。
- 最終支払い: 残金を支払い。
- 荷物の搬入: 会場に持ち込むものを搬入。
- 結婚式当日: 最高の笑顔で楽しむ!

結婚式場選びで失敗しがちなケースと対策
結婚式会場選びでよくある失敗と、その対策を知っておくと、後悔のない選択ができます。
失敗ケース1:初期見積もりが安すぎた
- 内容: 初期の見積もりには最低限の項目しか含まれておらず、後から追加料金がどんどん発生し、最終的に予算を大幅にオーバーしてしまうケース。
- 対策:
- 「最終的にいくらになりそうか」を具体的に聞く: 「このプランで、ドレスは平均的なもので、料理を一段階上げたら、だいたい最終的にいくらになりますか?」と、具体的に質問しましょう。
- 持ち込み料の確認: 後から発生しやすい持ち込み料を事前に確認し、交渉しておく。
- 不要なものを削る勇気: 全てのオプションが必要とは限りません。優先順位をつけて、削れるものは削る勇気を持ちましょう。

失敗ケース2:プランナーとの相性が合わなかった
- 内容: 担当プランナーとの相性が合わず、準備中にストレスを感じてしまうケース。質問しづらかったり、希望がうまく伝わらなかったりすることも。
- 対策:
- ブライダルフェアで相性を確認: 見学時に、プランナーが親身になって話を聞いてくれるか、質問に的確に答えてくれるかなどをよく観察しましょう。
- 担当変更を依頼する勇気: もし相性が合わないと感じたら、会場側に担当変更を依頼することも可能です。早めに伝えることが大切です。

失敗ケース3:契約を急かされて後悔
- 内容: 「今契約すれば特典が付きます!」などと急かされ、冷静に考える時間がないまま契約してしまい、後から「もっと良い会場があったかも」「この条件で本当に良かったのか」と後悔するケース。
- 対策:
- 即決しない: どんなに魅力的な特典でも、その場で即決せず、必ず一度持ち帰りましょう。
- 「検討します」と伝える: 「他の会場も見てから検討したい」「家族と相談したい」と、はっきりと伝えましょう。
- 特典の有効期限を確認: もし特典が魅力的で諦めたくない場合は、その特典の有効期限がいつまでなのかを確認し、納得できる期間をもらいましょう。

オンライン相談会の活用
最近では、実際に会場に行かなくても、自宅からオンラインで会場見学や相談ができるサービスも増えています。
オンライン相談会のメリット
- 手軽さ: 自宅やカフェなど、好きな場所から気軽に相談できる。
- 時間短縮: 移動時間が不要なので、忙しいカップルでも利用しやすい。
- 複数会場の比較: 効率的に複数の会場の情報を集め、比較検討できる。
- 写真や動画でイメージ確認: 会場の雰囲気や設備を写真や動画で詳しく見られる。
オンライン相談会の注意点
- 実際の雰囲気とのギャップ: 写真や動画だけでは、実際の広さや光の入り方、匂いなどはわかりにくい場合があります。最終的には現地見学をおすすめします。
- 通信環境: スムーズに話が進むよう、安定した通信環境を準備しましょう。
- 質問リストの準備: 対面ではないため、事前に聞きたいことをリストアップしておくと効率的です。

結婚式場探しの情報源
結婚式場を探す際には、様々な情報源を活用しましょう。
おすすめの情報源
- 結婚情報誌・情報サイト:
- ゼクシィ: 最も有名で情報量が多い。雑誌とWebサイト両方で、多くの会場情報、ブライダルフェア情報、体験談が掲載されています。
- みんなのウェディング: 実際に結婚式を挙げたカップルの口コミや費用明細が豊富。リアルな情報が得られます。
- ハナユメ: 厳選された式場と、割引特典が魅力。
- マイナビウエディング: 式場情報だけでなく、ドレスや指輪、二次会などの情報も充実。
- SNS(Instagram, Pinterestなど):
- Instagram: 実際の卒花さん(結婚式を終えた花嫁さん)の投稿で、リアルな会場の雰囲気や装飾、ドレスの着こなしなどが見られます。「#結婚式レポ」「#プレ花嫁」などで検索してみましょう。
- Pinterest: アイデアの宝庫。会場の装飾、ドレス、ヘアメイク、ブーケなど、イメージを膨らませるのに役立ちます。
- 知人の口コミ: 実際に結婚式を挙げた友人や家族からの口コミは、信頼性が高く、リアルな情報が得られます。
- ウェディングイベント・相談カウンター: 百貨店やショッピングモールで開催されるウェディングイベントや、無料の相談カウンターでは、専門家が客観的なアドバイスをくれます。

結婚式会場選びのトレンド
最近の結婚式会場選びのトレンドも知っておくと、より今の時代に合った選択ができます。
少人数ウェディングの増加
- 背景: コロナ禍を経て、家族や親しい友人だけで行う少人数ウェディングを選ぶカップルが増えました。
- 特徴:
- アットホームな雰囲気で、ゲスト一人ひとりとゆっくり話せる。
- 費用が抑えられる傾向がある。
- レストランや専門式場の少人数プラン、一軒家を貸し切るタイプが人気。

費用を抑えた「ナシ婚」や「フォト婚」の選択肢
- 背景: 結婚式の費用に対する価値観の多様化や、経済的な理由から、挙式・披露宴を行わない「ナシ婚」や、写真撮影のみを行う「フォト婚」を選ぶカップルも増えています。(私も再婚の時は、フォト婚でした。)
- 特徴:
- ナシ婚: 入籍のみで式は挙げない。費用を大幅に抑えられる。
- フォト婚: ウェディングドレスやタキシードを着て、プロのカメラマンに写真撮影だけを依頼する。記念を残しつつ、費用を抑えられる。
- おすすめのカップル:
- 費用を抑えたい。
- 形式にこだわらない。
- 写真だけは残したい。

自由な演出やオリジナルティの追求
- 背景: 「自分たちらしい結婚式にしたい」というニーズが高まり、既成概念にとらわれない自由な演出を希望するカップルが増えています。
- 特徴:
- ゲストハウスやレストランウェディングなどで、より自由な演出が可能。
- DIYアイテムやオリジナルムービーの制作。
- 二人だけのオリジナルプログラム。
- ポイント: 会場の持ち込み規定や、プランナーの柔軟な対応力が重要になります。

理想の結婚式会場を見つけよう!
結婚式会場選びは、結婚準備の中でも特に時間と労力がかかるフェーズです。
しかし、この記事で紹介したポイントを一つずつ押さえていけば、きっと後悔のない、理想の会場を見つけられるはずです。
成功へのステップを再確認
- ステップ1: 二人の希望をすり合わせる
- 時期、テーマ、形式、招待人数、予算を具体的に話し合いましょう。
- ステップ2: 結婚式場の種類を知る
- ホテル、ゲストハウス、専門式場、レストランなど、それぞれの特徴を理解しましょう。
- ステップ3: ブライダルフェアを賢く活用する
- 目的別にフェアを選び、早めに予約しましょう。
- ステップ4: 会場見学でチェックすべきポイントを押さえる
- 挙式会場、披露宴会場、料理、アクセス、スタッフ、契約内容など、多角的にチェックしましょう。
- ステップ5: 見積もりの見方と交渉術を学ぶ
- 初期見積もりは「最低限」と理解し、賢く交渉して費用をコントロールしましょう。
- ステップ6: 契約前の最終確認と注意点を守る
- 契約書は隅々まで読み込み、不明点は必ず質問し、焦らず冷静に判断しましょう。
- ステップ7: 契約後の流れを理解し、楽しむ気持ちを忘れない
- プランナーとの打ち合わせを楽しみ、時には柔軟な姿勢で準備を進めましょう。
一生に一度の大切な結婚式だからこそ、妥協せずに、二人が心から「ここで挙げたい!」と思える場所を見つけてください。結婚式会場は、二人の新しいスタートラインとなる場所です。この記事が、あなたの理想の会場選びに役立つことを心から願っています。
さあ、最高の結婚式に向けて、一歩踏み出しましょう!
